Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans

Aozora Bunko

私は見かけによらぬ読書家ですから、昨夜も寝ころんで読書していましたよ。土居さんの怒鳴り声が衰えて終りをつげたのが、零時十八分でした。そのときソッと扉をあけて、のぞいてみたら、土居画伯はまさに居眠りつつ扉へもたせた背中がズリ落ちようとしているところでしたよ」

カングリ警部はうなずいた。

「神山さんは弁護士の御職業柄、カンドコロに時間の注意が行きとどいていらっしゃる。おかげで大変よく分りますよ。奥様の寝室の扉は、うまいぐあいに廊下を見通していますから、あの扉にもたれていると、皆さんの廊下の出入が全部見晴しのわけですが、土居さん、どなたが出入したか、話していただけませんか」

ピカ一は、いささかクスグッたそうな顔付で、てれていたが、

「どうもね、それは拙者は昨夜人の出入のたびに怒鳴りつけたり追いかけたりしたかも知れないけれど、どうも、よく覚えていないのでね。然しなんだね、扉にもたれて、尻もちついてから後は、もうみんな寝てしまったのか、一人も出入りがなかったようだな。待てよ」

彼は考えこんだが、思いだせない様子であった。

「土居さん御自身は扉の前から一度も離れませんでしたか」