Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans
混乱した人々の思いが気配となって動いている。カングリ警部の全身に気魄がこもった。
「諸井さん。あなたは死人に口がないということを勘定に入れていますね」
諸井看護婦は冷然とうなずいて、
「そうかも知れません。そのために、私の言葉が信用されないという馬鹿らしさを」
「お加代さんは何をしていましたか」
「お水をのみにきたのだと仰言ってました。私が冷蔵庫に鮎を入れているうちに、出て行かれたのです。私が調理場をでると、お加代さまは、この広間の椅子にかけて読書しておられました。矢代さんの奥様を訪ねたけれど、おひるねのようだから、と仰言っていました」
「私もこの広間でお加代さまを見かけましたの。二時四十分ごろでしたわ。やっぱり読書していらしたのです」
と胡蝶さんが言葉をはさんだ。
もう十一時ちかい時間になっていた。カングリ警部は苛々して、
「それでは、神山さん、職業柄、あなたは行届いた観察眼をお持ちのようですから、夕食の様子について、おきかせ下さい」
「そうですか。それでは皆さんを代表して、私から申上げましょう」
さすがに場馴れたものであった。先刻まではまだ左程ではなかったけれども、こうして指名をうけて一座を代表したとなると、まるで貫禄が違ってくる。