Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans

Aozora Bunko

老人は目をとじて、しばらく答えなかったが、

「警部さん。それは私にも分りませぬ。思えば私の軽率が、当家に御迷惑をおかけしておるのかも知れませんのじゃ。あの人の首をくくった物置は今はとりこわして有りませんが、首のうしろに一つ結んで、物置の梁にぶらさがったのが、シゴキが切れて、下へ落ちて、ことぎれていた。このシゴキがお梶様の持ち物だったのと、その場に残された死人の履物が、お梶様のものと本人のものと片々ずつになっておった。それを見て、私がとッさにハッとして、お梶様の下駄を隠し、首の紐も解いて隠して別の縄にスリかえた。山奥の駐在の当時のことで、縄をといて人口呼吸をしたと云って、難なく言いのがれて自殺ということで通りましたが、秘密は必ずもれるもので、そんな噂が今もって残っているのも、元はといえば私の軽率、まったくのところ、九分九厘まで自殺であろうということを、私はズッと信じていますのじゃ。お梶様は気性の強い、ヒステリー症の御方であったが、何がさて、痩せて、非力で、人をしめ殺す腕力などのないことは、冷静に考えてみれば誰にも察しのつくことだが、とッさのことで、私は一途に思いこんで、慌てましたのです。