Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans
私が手をだすと、それにつかまって、起き上った。なんなら、背負ってと思ったが、痩せてはいても、五尺八寸からの大男で、
「じゃア、喜作じいさんにたのんで、車でも廻させましょう」
「いや、いや、これで、充分、歩けまする」
私の肩に縋って、歩きだした。
「諸井さんは、ジャケンな人ですのよ。患者の散歩といえば、附添って歩いてくれるぐらいの思いやりがあるどころか、途中で死にたかったら勝手に、と言う人ですからね。それに強慾無道なのですよ。チップをはずめば、どんなことでも、致しますよ。まとまったお金でも握らせてごらんなさい。あの人は一服もるぐらいのお手伝いでも、平然とやりかねない鬼ですのよ」
オジイサンも私の肩に縫ってフウフウやりながら、苦しい息からムリに声をしぼって、
「ウム、そうじゃ」
よっぽど諸井琴路なるものが口惜しい存在であるらしい。
「身持は、どうですか」
ときいてみると、
「身持って、あなた。あんな人に身持なんか、あるものですか。私の兄(多門のこと)はもともとあれが病気の人でありましたが、それは別として、海老塚さんも、あの人の身持がよかったら、本妻にも直したでしょうよ。