Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans
オセッカイな弥次馬である。然し、奴、悪漢だけのことはあって、見る目はさすがに油断のならぬところがある。
事件の性質を知らない亭主は、刑事が調べにきたものだから、私を犯人みたいに気味悪く思っている様子であったが、まったく、こうなると、私自身も、テンカンの発作かなにかで、知らないうちに自分が人殺しをやらかしているような、変テコな幻想にも落ちかねない始末である。仕事どころの話じゃない。犯人は誰だろうなどと、そんなことばかり、自然にとりとめもなく考えて、一字も書くことができないのだ。
神山東洋はその日はとうとう帰らなかった。その翌日の夕食になっても、まだ戻ってこない。我々が夕食の食卓についたところへ、海老塚医師が、蒼ざめた顔に目をギラつかせて、ヌッと姿を現した。
彼はコツコツ、ビッコの跫音をひびかせながら、食卓を半分廻って、ちょうど私の正面へ廻った。そこには木ベエがいるのである。
「偽善者! 三宅木ベエ!」
海老塚医師は大喝一声、右腕をハッシと突きだして、木ベエの横顔を突き刺すように、指さした。まるで野球の審判員のような大袈裟な身振りだが、もっと満身の気魄がこもって、まるで槍術の構えのようだ。