Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans
「今きたばかりですよ。室内からの物音に、外から梯子をかけて、窓を叩きわって、窓の鍵を外して、とびこんできたのです。何事があったのですか」
あやか夫人は一馬の屍体を抱き起して膝にのせたが、もう手応えがないので、祈るように二人を見上げた。カングリ警部は首を横にふった。夫人はウツロの目をむなしく戻したが、やがて一馬の屍体を膝から下して、寝台に手をかけて立ち上り、考え考え佇みながら、寝台からデスクへ、椅子へ、何かに寄りそいながら窓まで歩いて行った。破れた窓から、涼しい風が吹いてくる。自然に気持が落付いてきたようであった。
夜が明けそめている。あやか夫人は戻ってきて、寝台に腰を下した。
「電燈がついていましたか」
「いいえ、私たちが飛びこんできて、つけたのです」
あやか夫人は、うなずいた。
「主人はおそくまで起きていました。私がいつ目をさましても、電燈がついていて、主人は机に向って、何かしていました。そのうち、ふと目をさました時には、暗闇でした。私は誰かに首を押しつけられていたのです。びっくりして起きようとしますと、主人の声で、僕だよ、と、手をゆるめてくれましたが、そのときは、殺意を感じるほどの強い力ではありませんので、何が何やら分らぬ気持で、びっくりして半身を起しただけです。