Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

Lisez 不連続殺人事件 (ふれんぞくさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 047 caractères · 322 écrans

Aozora Bunko

「これがその偽造の手紙だが、君の眼力にかかっちゃ、真相を見破ることはイト易いことだろう」

「とんでもない。僕なんか、とてもダメだな。へ、こっちが歌川先生の本当の筆蹟ですか。ウハ、おんなじじゃないですか。ウメエなア。本物と見分けがつかねえもの、たいしたもんですね」

だから巨勢博士は全然評判が悪い。その代り愛嬌があって、クリクリ可愛くて、御婦人に丁寧で、まったく凄味がないから、御婦人連には大もてで、

「巨勢さん、いい人いらっしゃるの?」

「え? ハア、おはずかしい次第で」

「つれてらっしゃればよかったのに。電報でよんであげなさいな」

「人見知りをしますんで。十七の可憐な少女ですから」

「あらあら、じゃアまだ、接吻もなさらないのね」

「それが、一度。なんです。彼女はマッカになって、しかし、怒らなかったです。ハア」

「それじゃアもう新婚旅行なさってもよろしいわ。さっそく、およびしましょうよ、ねえ」

「それが、ここのウチじゃア具合が悪いことがあって。洋食の食べ方を知らないものですから。ナイフとフォークを握ったことがなかったもんで、目下練習中なんです」

友一郎巡査にカンヅメにされているから、巨勢博士を慰みものにしてウップンをはらしている。