Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しょうひんよっつ
中勘助随筆集
中 勘助
Lisez 中勘助随筆集 (しょうひんよっつ) de 中 勘助 (なかかんすけ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 694 caractères · 32 écrans
里遠いところだなあ と思うと同時にいいしらぬ寂寥が一時に襲ってきた。それがまた目のまえの自然に反映していっそうその淋しみ懐しみを深くした。と見るとあちらこちらの入江にすこしばかりの人が水をあびている。それが寂寥の精ででもあるかのように微塵も風情をそこなわない。私も潮をあびようと思うが夢の常のもどかしさでどうしてもはいることができない。はいれないのかはいらないのかもはっきりしない。ただはいろうはいろうとするらしく丘のうえを彷ってるうちに目がさめた。蒲団からのり出した右腕が冷たくなっていた。ひえびえとした時雨の朝である。私はすぐに母を思った。そしてまた思った、これほどまでに思ってるのに夢のなかには母もなければ生死もなく、ただ夢ばかりがあるのはあやしくもまた不思議なことである。
断片。夏の留守番のあいだ母の希望によって私どもは隣り合いの部屋に寐る習慣だったが、それでもまだ淋しがって母は境の襖をあけて眠った。そうして度度うなされては私に呼びさまされて ありがとう(国風にがの字にアクセントをつけて) 牛にぼわれた(追われた) なぞといった。よくそんな夢をみるのだった。