Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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にさんのさんめいについて

二、三の山名について

木暮 理太郎

Lisez 二、三の山名について (にさんのさんめいについて) de 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 28 599 caractères · 57 écrans

Aozora Bunko

然し私はこれはチアム語のツクハで、地名から山名が導かれたものと推するのである。

一体常陸の国殊に筑波山を中心とする山地には、南洋系民族に関係ある地名や信仰の遺蹟と思われるものが少くない、彼等は何処から入国したものであろうか。東京湾から其儘丸木舟で筑波山を目標として河筋伝いに霞ヶ浦に出たかも知れないし、或は陸路を辿ったかも知れない。更に或は九十九里から犬吠埼を廻り、銚子から霞ヶ浦に入ったものとも考えられる。銚子岬角の東端にある黒生という村名は、察するに其の前面の海中に羅列する岩礁群の名であり、後になって村名となったものと思うが、このハイ又はハエという語は、山陰道出雲地方等日本海岸に最も多く、九州及瀬戸内海にも分布し、紀州の南海岸にも散見する古い韓語で、主として海中の岩礁を指し、稀に岬角等にも用いられている、之を銚子辺に見ることは珍らしく、それが陸上の地名となったことは一層珍らしいのである。恐らく武甕槌神を奉戴して鹿島香取地方を平定した高天原民族の一派が海上から霞ヶ浦に入る際名附けたものであろう。南洋系民族の移住はそれよりも以前のことであると考えるが、彼等は其特色である大蛇崇拝の跡を至る所に遺したものと見えて、常陸の住民には其風習が深く浸みこんで居た。