Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

へいけがに

伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集

岡本 綺堂

Lisez 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 203 094 caractères · 411 écrans

Aozora Bunko

おいよ 大方そうであろうと思って、随分急いで来たのですが、それでも遅くなって済みませんでした。して、兄さんは……。

お妙 さっき支度をして出られました。

おいよ さっき支度をして……。

お妙 五平さんと寅蔵さんも唯った今、誘いに来ました。

おいよ 今夜も総出で狼狩か。それでは暁方まで帰られまい。

お妙 (やや気味悪るそうに、おいよの様子を窺いながら。)姉さん、お夕飯は……。

おいよ お前もまだですか。

お妙 お帰りがあまり遅いので、わたしはお先へ喫べてしまいました。

おいよ (うなずく。)わたしはもう喫べたくもないが……。

お妙 心持でも悪いのですか。

おいよ いいえ。別に……。(考えて。)まあ、兎もかくも一杯たべましょうか。

(おいよは奥に入る。お妙はやはり気味悪るそうに見送りて半信半疑の体、そっと抜き足をして奥をうかがい、再び庭に降りて砧を打ち始めたるが又すぐに打ちやめ、片手に槌を持ちたるまま又もやそっと縁にあがりて、奥を窺おうとする時、出逢いがしらに障子をあけておいよ出づ。)

お妙 (はっとして後へさがる。)もうお済みになりましたか。

おいよ どうも喫べる気がないので止めました。