Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

へいけがに

伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集

岡本 綺堂

Lisez 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 203 094 caractères · 411 écrans

Aozora Bunko

(男はそこらにある高粱の束の上に腰をおろす。寝室より柳が窺い出づ。)

柳 おまえさん。又だれか来たようだが、早く断っておしまいなさいよ。

李中行 断っても動かないのだ。(高田に眼配せしながら。)さあ、出て行ってくれ。早く出て行かないと、引摺り出すぞ。

高田 夜の更けないうちに、ほかへ行って頼むが好い。ここの家は忌中だというのに……。

李中行 さあ、出ろ、出ろ。

(二人は立ちかかる。)

第二の男 ああ、なさけを知らない人達だな。

(男は渋々立ちあがりて表へ出づれば、李は扉を手あらく閉める。男は下のかたへ立去る。)

柳 さびしいような、騒々しいような。なんだか忌な晩だねえ。(寝室に入る。)

李中行 入り代り、立ち代り、おかしな奴が押掛けて来て、まったく忌な晩だ。高田さんに居て貰って好かった。私ひとりだったら、あんな奴等はなかなかおとなしく立去ることではない。それに付けても、中二は遅いな。

高田 (腕時計をみる。)もう七時過ぎですから、やがて来るでしょう。あいにくに雨がだんだん強くなったようですね。

李中行 なに、あいつはまだ若いから、些とぐらいの雨には困りもしますまいよ。