Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひかりはかげを

光は影を

岸田 国士

Lisez 光は影を (ひかりはかげを) de 岸田 国士 (きしだくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 138 262 caractères · 276 écrans

Aozora Bunko

「それに、なんて言つても、年が違いすぎやしないかねえ。十九に三十二じや、お前、真喜の方が可哀そうだよ」

母の、この意見に、多津は、おかしいほど高飛車な調子で、

「あら、そんなことないわ。ちかごろの娘は、わりに年とつた男に興味をもつのよ。結婚の相手は、ことに、十以上違わなければつていうのが、常識になつてるくらいよ」

「ほんとかい、それや? 驚いた世の中だよ。そんなら、兄さんのお嫁さんも、十八ぐらいの小娘でなけれやつていうわけだね」

「それが、年を取るほど開きが大きくなるんですよ。女も三十近くなると、もう、六十以上の男でなけれや、相手にしないんですつて……」

と、京野等志は、母をからかうように、戯談を言つた。

朝食がすむと、彼は父と二人で向い合つているのが妙にいらだたしく、そのまゝ部屋へ引つ込もうとすると、父が、

「おい、等志、まあ、もうちつと話をしていかんか。わしひとりじや、考えのまとまらんことが、いろいろあるから……」

と、言つて、呼び止めた。

「なあ、今の真喜の縁談だが、いずれ、当人の意向もたゞし、周囲とも相談して、なにぶんの返事をすると、こんな挨拶をしておいたんだが、お前には南条から、なんにもその話はなかつたか?」