Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きゅうけつき

吸血鬼

江戸川 乱歩

Lisez 吸血鬼 (きゅうけつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 190 554 caractères · 381 écrans

Aozora Bunko

そこが、悪人達の巣窟ではありますまいか」

あとになって、考えると、この塀外で、警官達が偶然にも三谷青年に出会ったのが、悪魔の運の尽きであった。

とも角も、三谷のいった怪屋を検べて見ることにして、一人の巡査を、念の為に、塀の所へ残して置いて、三谷青年を先頭に、恒川警部ともう一人の巡査とが迂廻して、その家の表口に廻った。

同じ様な門構えで、一軒立ちの、さして広くない邸が並んでいる。怪屋というのは、その一方の端にあるのだ。

門の戸は開っ放しだ。三人はかまわず門内には入って、玄関の格子戸を引いて見ると、何の手答えもなく、ガラガラと開いた。

中は真暗だ。声をかけても、誰も出て来るものはない。

なる程変な家である。まだ宵の内とはいえ、何という不用心なことであろう。悪人の巣窟だとすれば、なお更のことだ。それとも、こうして開けっ放しにしておくのが、彼奴らの深いたくらみなのだろうか。

流石に、無暗に踏ん込む訳にも行かぬので、一同玄関の土間にためらっていると、奥の方から、幽かに誰かの泣きじゃくる声が漏れて来た。

「泣いている。子供の様だね」

恒川氏が聞き耳を立てた。

「アア、あの声は畑柳の茂さんじゃないでしょうか」