Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おおえどおうごんきょう
大江戸黄金狂
野村 胡堂
Lisez 大江戸黄金狂 (おおえどおうごんきょう) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 26 754 caractères · 53 écrans
それほどお染の傍を離れるのが嫌なら、一緒につれ立って、敵討の旅に出るがよい。来る八月十五日の日没頃、其方のためには不倶戴天の敵山浦丈太郎は、箱根の間道太閤の辻堂の前に立って居ることになっている。夢々疑うまいぞ。この折を取逃しては、親の敵を討つ望はまずあるまい。穴賢、人に語るな。
人を嘗めたような調子ですが、ひどく真実性があります。これを読んでいるうちに、万田龍之助は、背中へ一斛の冷水をブッかけられたような心持になりました。
僅か三年前の出来事で、龍之助も悉く事の経緯を知って居ります。父親九郎兵衛は同役山浦丈太郎に殺されたには違いありませんが、非は悉く父親九郎兵衛にあって、斬った山浦丈太郎には、何んの怨む筋もありません。関所役人の端くれに連なりながら、関所手形の贋物を造り、莫大な不義の金を積んだ父親の悪事は、生きているうちに罪に問われると、礫刑になっても足らなかったでしょう。それを斬った山浦丈太郎に、敵名乗をあげる顔は、万田龍之助には無かったのです。
だが、敵の所在が斯う判然わかると、人の子として、萬田龍之助は凝っとして居るわけに行きません。
「よし、敵山浦丈太郎を斬って、父親と一緒に、八寒地獄へ真っ逆様に落ち込んでやろう」