Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠1

中里 介山

Lisez 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 314 caractères · 398 écrans

Aozora Bunko

「それでは、わしが送って行って詫びをして上げる」

大急ぎで旅立ちの用意をはじめました。これとほとんど時を同じゅうして机竜之助は、植田丹後守にいろいろと高恩の礼を述べて、これも関東へ発足の日取りをきめました。

出立の前の日、薬屋源太郎が丹後守へ挨拶に出て、

「あれも、お蔭をもちまして、明日、故郷へ送り返すことに致しましたから……」

一通りの暇乞いの話を聞いた植田丹後守が、

「わしがところにおる吉田竜太郎と申される御仁が、これも近いうち関東へ立つ、次第によりて同行を願うてみたら――」

十三

式上郡から宇陀郡へ越ゆるところを西峠という。西峠の北は赤瀬の大和富士まで蓬々たる野原で、古歌に謡われた「小野の榛原」はここであります。

西峠は一名を「墨坂」という、「墨坂」の名は古代史に著わる。「鳥立たづぬる宇陀の御狩場」というのは宇陀の松山からかけて榛原より西峠、山辺郡に至るあたりを言うたものらしい。

古えの「禁野」、推古の朝の薬狩のところ、そこを伊勢路へかかって東海道へ出る道と、長瀬越えをして伊賀へ行く路とが貫いて通っております。

日中は暑さを厭い、今朝の暗いうちに馬を仕立てて、三輪を立った薬屋源太郎とお豊とは少し先に、竜之助は二人の馬から十間ほど離れて、これもやはり馬で、この西峠を越したのでありましたが