Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠5

中里 介山

Lisez 大菩薩峠5 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 262 120 caractères · 516 écrans

Aozora Bunko

米友の投げた小石をそらした竜之助は、刀を抱えて、障子をあけて、家の中へ入ってしまいました。

「ムク」

そのあとで、徒らに眼をパチパチさせた米友は、持っていた杖の先でムクの首のあたりを突いて、

「お前は家へ帰れ」

そう言ってから、いま竜之助があけて入った障子を細目にあけて、

「おい先生、どうしてるんだ、寝てしまったのかい」

それでも返事がないからズカズカと上って行きました。それで枕屏風の上から中を覗き込んで、

「おい先生、お前、昨夜はどこへ行った」

その言葉は、米友としても突慳貪であります。

「どこへも行かない」

「冗談いっちゃいけない、今度という今度こそは、すっかり手証を見たんだ。お前は、昨夜辻斬をしたな」

「そんなことがあるものか」

「ねえとは言わせねえ。驚いちゃったよ、その身体でお前が毎晩、辻斬に出るというんだから。初めは、どうも本気になれなかったんだが、昨夜という昨夜は驚かされちまった」

「誰がそんなことを言った」

「誰が――呆れ返っちまうな、あんまり白々しいんで呆れ返っちまうよ、現在、おいらが実地を見届けてるんだ、お前はいったいどういう了見で、あんなことをやったんだ、さあ、返事を聞かせてくれ、返答によっちゃあ、こっちにも了見があるぜ」