Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

Lisez 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 112 caractères · 362 écrans

Aozora Bunko

「まだそのお日取りがきまりませんそうで」

商人たちが心配するのは、そのお通りの日と、お道筋とによって、商品の仕込みをしなければならないのであります。

すでにお狐様があり、またお鷲様があり、ここにお狸様が崇拝されることも当然であります。明治の世になって、東京と横浜の間に一つの穴が発見せられました。それが忽ち大穴様となって、京浜の人士を無数にひきよせ、それがために臨時停車場が出来たことを思えば、お穴様よりはいっそう由緒があり、来歴がある茂林寺のお狸様のために人間が狂奔するのは、決して笑うべきことではありません。

ところが、そのお狸様は噂ばかりで、まだ御通行の模様が見えないのに、その前後に、各街道からゾロゾロと町の立ったように多数の乞食が、江戸の市中をめがけて繰込んで行くのが目につきます。鼻の欠けたのや、目のクシャクシャや、跛足や、膝行や、膏薬貼が、おのおの盛装を凝らして持つべきものを持ち、哀れっぽい声を振絞って、江戸へ向って繰込むことの体が世の常ではありません。

「今度、お情け深い江戸の公方様が、哀れな俺たちにお救い米を下さる、だからこうしてそのお救い米をいただきに上るんだ」