Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さいのひみつばこ
妻の秘密筥
佐々木 邦
Lisez 妻の秘密筥 (さいのひみつばこ) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 212 caractères · 25 écrans
「ハッハヽヽ」
「女中まで起きて来て、好い恥をかいたよ」
「広瀬君、さぞ喜ぶことだろう」
「しかしあの男、案外殊勝なところもあるんだね」
「何あに、嘘だってさ」
「嘘だ?」
「うむ。皆の家庭に一波瀾起させる魂胆で、あゝいう懺悔を創作したんだ。引っかゝって感心している奴は人が好い」
「畜生!」
「念が入っている」
「これは一つ但馬君に頼んで制裁して貰うんだな」
次は但馬君だった。海野君は美事引っかゝった為め、更に深甚な興味を持って、
「君、僕は広瀬君の所謂秘密筥で妻を泣かせてしまったよ」
と自分の失策を打ち明けて水を向けた。
「そうかい? 僕のところでは、大発見をした」
「あったのかい?」
「まあ、待ち給え。僕は昨日の朝、日曜を幸い、家内に子供をつけて里へ遊びに出した。後から箪笥の中を調べようって寸法さ。コッソリやる積りだったが、着物の畳み方を知らないから始末が悪い。まゝよと思って無暗に引っ掻き廻した。竟に小箪笥の引出で発見さ」
「秘密筥かい?」
「うむ。温泉土産の寄木細工のがあるだろう。何処から開けて宜いか分らない奴が」
「ある/\。成程」
「見つけたものゝ、何うしても開かないんだ。