Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

Lisez 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) de 徳冨 蘆花 (とくとみろか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 129 742 caractères · 256 écrans

Aozora Bunko

顔をしかめて癇癪まぎれに煙草盆の縁手荒に打ちたたき「松、松松」とけたたましく小間使いを呼び立つる。その時おそく「お帰りい」の呼び声勇ましく二挺の車がらがらと門に入りぬ。

三が日の晴着の裾踏み開きて走せ来たりし小間使いが、「御用?」と手をつかえて、「何をうろうろしとっか、早玄関に行きなさい」としかられてあわてて引き下がると、引きちがえに

「母さん、ただいま帰りました」

と凛々しき声に前を払わして手套を脱ぎつつ入り来る武男のあとより、外套と吾妻コートを婢に渡しつつ、浪子は夫に引き沿うてしとやかに座につき、手をつかえつ。

「おかあさま、大層おそなはりました」

「おおお帰りかい。大分ゆっくりじゃったのう。」

「はあ、今日は、なんです、加藤へ寄りますとね、赤坂へ行くならちょうどいいからいっしょに行こうッて言いましてな、加藤さんも伯母さんもそれから千鶴子さんも、総勢五人で出かけたのです。赤坂でも非常の喜びで、幸い客はなし、話がはずんで、ついおそくなってしまったのです――ああ酔った」と熟せる桃のごとくなれる頬をおさえつ、小間使いが持て来し茶をただ一息に飲みほす。

「そうかな。