Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しょうしょうしげもとのはは
少将滋幹の母
谷崎 潤一郎
Lisez 少将滋幹の母 (しょうしょうしげもとのはは) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 83 234 caractères · 160 écrans
が、時平の弟の兼平は琵琶の上手で、琵琶宮内卿と云われた人であったこと、忰の敦忠も管絃の名手で、博雅三位に劣らない人であったこと、などを思い合わせると、或は時平にも多少その方面の天分があったかも知れず、満更これらの婦人たちの贔屓目ではなかったでもあろうか。―――
北の方がなお気を付けて見ていると、左大臣はさっきから時々ちら/\と御簾の方へ流眄を使う。それも最初は遠慮がちな眼つきで、こっそり偸むように視線を投げ、すぐ又しらを切っていたが、酔いがすゝむに従ってその眼づかいが大胆になり、いかにも様子ありげな、色気たっぷりな表情をたゝえて見るのであった。
我が門を
とさんかうさん練る男
よしこさるらしや
よしこさるらしや
これは催馬楽の「我門乎」の文句であるが、左大臣はこれを謡いながら、「よしこさるらしや」の繰り返しのところへ来ると、一段と声に力をこめて唱えた。そして訴えるような眼ざしを、臆するところなく真っ直ぐ御簾の裡へ注いだ。北の方は、自分が左大臣を隙見していることを、左大臣が知っているかどうか半ば疑問にしていたのであったが、今は疑う餘地もないと思うと、自分の顔が俄かに赧くなるのを感じた。