Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょうしょうしげもとのはは

少将滋幹の母

谷崎 潤一郎

Lisez 少将滋幹の母 (しょうしょうしげもとのはは) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 83 234 caractères · 160 écrans

Aozora Bunko

その七

と、今昔物語ではそうなっているのである。尤も、こゝに一つ書き洩らしてならないことは、十訓抄に依ると、侍従の君は本来平中の女であったのを、これも時平が邪魔をして横取りをした、と云うことになっている。そこで筆者が想像するのに、もと/\此の婦人は本院の館に仕えていた女房なのであるから、恐らくは早くから時平が手を着けていなかった筈はなく、平中はそれを知らずにか、或は知りつゝか、三角関係を結んだのであろう。されば、お虎子の一件を始めとして侍従の君の彼に対するさま/″\な悪戯の数々は、ひょっとすると背後で此の女を操っていた左大臣の入れ智慧であったかも知れない。そうだとすれば、平中を殺したのは時平であると云うことにもなる。

その七

筆者は前に、平中の歿年は延長元年とも六年とも云われていて、確かでないと云うことを記した。今、侍従の君のことが原因で病死したと云う今昔の記事に従えば、何となく平中の方が時平より先に死んだような感じを受けるが、前掲の後撰集の詞書などを読むと、矢張平中は後まで生きていたのであろうか。だがまあそれも孰方でもよいとして、北の方奪取事件があってから四五年の後、延喜九年四月四日に、時平が三十九歳の若さを以て卒去したことははっきりしている。