Classiques japonais avec furigana
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こうげいのみち
工芸の道
柳 宗悦
Lisez 工芸の道 (こうげいのみち) de 柳 宗悦 (やなぎむねよし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 166 103 caractères · 336 écrans
これらの皿は、普通「石皿」とか「砂皿」とか「鰊皿」とか呼ばれている。分布は本邦中部一帯にわたる。多くは煮売屋の店先やまたは民家の勝手元で用いられた。当時荒物屋で鬻いだ一番安ものの皿である。大きさは大中小の三通りあって、この一枚は小型の分である。幕末に最も多く生産され、明治の始め頃までは続いたように見える。下使いのものであるから粗末にされ、今は残るものは数少なくなった。私が見得たものもそう多くはない。だがこの種のものでかつて醜いものに逢った場合がない。中で柳模様は好んで画かれた画題であって、その変化が多い。この外撰ばれた画はあるいは撫子、あるいは桐、または竹、鶴、藤、蒲公英、菖蒲、あるいは波、文字等。絵において常に呉州と鉄砂とが並用されているのがこの皿の特色である。そうして呉州の色は常に色薄くかつ緑がかった青色である。地は常に淡黄色を帯ぶ。いずれも重ね焼。辺の裏はやや窪み支えるに便にしてある。形優れ、高台強く、素地もよく釉薬もよい。健全であって少しも病弱なところがなく、味わいは極めて柔かくかつ温かい。
ここに純日本の工藝がある。日本で生れた陶画の美がある。