Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しきぶこうじ
式部小路
泉 鏡花
Lisez 式部小路 (しきぶこうじ) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 74 847 caractères · 149 écrans
「だって、私だって名ぐらいはあろうじゃないか。」と鉄漿つけた歯を洩らしたが、笑うのも浮きたたぬは、渾名を火の玉と聞いたのが余程気になったものであろう。
奴そんな事は無頓着で、
「へへへ、そりゃ何、そりゃそうですが、じゃお嬢さんは何とおっしゃるんでございますね。」
「お夏さんさ。」
「お夏さん?」
「婀娜な佳いお名だろう。」
「すると姓は何とおっしゃるんで、柳屋は、何でしょう絵草紙屋をなすった時の屋号でしょう。で、何ですか、焼け出されなすってから、そこで、まあ御娼売、」
「御商売?」と聞き直した目の上に、嶮も、ああ今は皺になった。
「深川の方で、ええ、その洲崎の方で、」
女房聞くや否や、ちと高調子に、
「お前、何をいうんだね。」
「だって、おかみさんは何でしょう、弁天町に居たんでしょう。山手だってそのくらいな事は心得てるものがありますぜ、ちゃんと探索が届いてまさ。」
いささか軽んずる色があって、ニヤニヤと頤を撫でる。女房お賤はこれにはびくともせず、自若として、
「ああ、そうさ、私は、そうさ。ちっとね、お客さまをお送り申していたんだがね。落ちたといっちゃ勿体ない、悪所から根を抜いて、お庇さまでこうやって、おもりをしているんだがね。