Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lisez 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 182 581 caractères · 364 écrans
「きみ、いまの、見た? せなかのコブの中に、なんだか、いたね。」
小林君が言いますと、軍服の美少年は、こともなげに答えるのでした。
「見たとも。人の顔だったね。」
小林君は、あいてが、あんまりへいきなので、びっくりしてしまいました。
「きみ、こわくないの? あんなおそろしいものを見て、へいきで、笑っているなんて。」
「ちっとも、こわくなんか、ありゃあしないよ。ぼくは、見なれているんだもの。」
「ヘエー、見なれているの? じゃあ、このへんには、あんな大きな、クジラの子どもみたいなさかながすんでいるの?」
すると、美少年は、また、すずをふるような声で笑いました。
「きみ、ここは隅田川の入り口だよ。あんな大きなさかなが、すんでいてたまるもんか。」
「じゃあ、いまの、なんだったの? あれ、さかなじゃないの?」
「さかなじゃないさ。いまにわかるよ。きみは名探偵じゃないか。あててごらんよ。」
美少年は、からかうようにそんなことを言って、にこにこ笑っています。
それを聞くと、小林少年は、ハッと、あることに気づきました。ああ、そうだったのか。きっとそうにちがいない。さすがは虎井博士だなあと、しきりに感心するのでした。