Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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かいきよんじゅうめんそう

怪奇四十面相/宇宙怪人

江戸川 乱歩

Lisez 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 182 581 caractères · 364 écrans

Aozora Bunko

しかし、いまでは、もう怪人のひみつは、なにもかも、すっかりわかってしまったのです。それを、これから説明します。このキカイは、一年ほどまえ、フランス人が発明して、パリのこうがいで、飛んで見せたものです。その写真が日本の新聞にものったほどです。ある悪いやつが、そのキカイを手にいれて、日本に持ってきました。そして、宇宙怪人になりすましたのです。

宇宙怪人は、いくにんもいるように、見せかけていましたが、じっさいは、たったひとりだったのです。そして、あいつは、地面を歩くときには、けっして、このキカイを身につけなかったので、みんなは、コウモリのはねで飛ぶものと信じていたのです。

宇宙怪人が、このキカイを身につけて、ほんとうに、飛んで見せたのは、平野君のうちのそばの、大きなカシの木の上からばかりでした。それから、デパートの屋上で、少年店員をおどかして、飛んで見せたことが、一回あるきりです。そのほかのばあいは、飛んだように思わせただけで、じつは、飛んだのではありません。たとえば、平野少年が、うちの庭で怪人に出あったとき、怪人は木立の中へ逃げこんで、ブーンという音をさせたので、飛んでいったと思ったのですが、じつは、音だけさせて、怪人はへいをのりこえて逃げたのです。