Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

「しなゆうき」

支那游記

芥川 竜之介

Lisez 支那游記 (「しなゆうき」) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 51 859 caractères · 105 écrans

Aozora Bunko

中には耳と呼ぶよりも、如何なる因果か顔に生えた、木の子のようなのも少くない。按ずるにこれは、深海の魚が、盲目になったのと同じ事である。日本人の耳は昔から、油を塗った鬢の後に、ずっと姿を隠して来た。が、支那の女の耳は、何時も春風に吹かれて来たばかりか、御丁寧にも宝石を嵌めた耳環なぞさえぶら下げている。その為に日本の女の耳は、今日のように堕落したが、支那のは自然と手入れの届いた、美しい耳になったらしい。現にこの花宝玉を見ても、丁度小さい貝殻のような、世にも愛すべき耳をしている。西廂記の中の鶯鶯が、「他釵※玉斜横。髻偏雲乱挽。日高猶自不明眸。暢好是懶懶。半擡身。幾回掻耳。一声長歎。」と云うのも、きっとこう云う耳だったのに相違ない。笠翁は昔詳細に、支那の女の美を説いたが、(偶集巻之三、声容部)未嘗この耳には、一言も述べる所がなかった。この点では偉大な十種曲の作者も、当に芥川龍之介に、発見の功を譲るべきである。

耳の説を弁じた後、私は他の三君と一しょに、砂糖のはいった粥を食った。其から妓館を見物しに、賑かな三馬路の往来へ出た。

妓館は大抵横へ切れた、石畳みの露路の両側にある。