Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

「しなゆうき」

支那游記

芥川 竜之介

Lisez 支那游記 (「しなゆうき」) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 51 859 caractères · 105 écrans

Aozora Bunko

婆さんあり、人丹(仁丹にあらず)売りあり、巡査あり、背広を着た年少の紳士あり、満洲旗人の細君あり、――と数え上げれば際限なけれど、兎に角支那の浮世絵の中にいる心ちありと思うべし。殊に旗人の細君は黒い布か紙にて造りたる髷とも冠ともつかぬものを頂き、頬にまるまると紅をさしたるさま、古風なること言うべからず。その互にお時儀をするや、膝をかがめて腰をかがめず、右手をまっ直に地へ下げるは奇体にも優雅の趣ありと言うべし。成程これでは観菊の御宴に日本の宮女を見たるロティイも不思議の魅力を感ぜしならん。僕は実際旗人の細君にちょっと満洲流のお時儀をし、「今日は」と言いたき誘惑を受けたり。但しこの誘惑に従わざりしは少くとも中野君の幸福なりしならん。僕等のはいりし掛茶屋を見るも、まん中に一本の丸太を渡し、男女は断じて同席することを許さず。女の子をつれたる親父などは女の子だけを向う側に置き、自分はこちら側に坐りながら、丸太越しに菓子などを食わせていたり。この分にては僕も敬服の余り、旗人の細君にお時儀をしたとすれば、忽ち風俗壊乱罪に問われ、警察か何かへ送られしならん。まことに支那人の形式主義も徹底したものと称すべし。