Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
「しなゆうき」
支那游記
Lisez 支那游記 (「しなゆうき」) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 51 859 caractères · 105 écrans
牛魔王は既に戦負けて、舞台裏へ逃げこみし後なりしならん。悟空も亦数分の後には一打十万八千路、――と言っても実際は大股に悠々と鬼門道へ退却したり。憾むらくは樊半山に感服したる余り、火焔山下の大殺を見損いしことを。
「火焔山」の次は「胡蝶夢」なり。道服を着たる先生の舞台をぶらぶら散歩するは「胡蝶夢」の主人公荘子ならん。それから目ばかり大いなる美人の荘子と喋々喃々するはこの哲学者の細君なるべし。其処までは一目瞭然なれど、時々舞台へ現るる二人の童子に至っては何の象徴なるかを朗かにせず。「あれは荘子の子供ですか?」と又ぞろ波多野君を悩ますれば、波多野君、聊か唖然として、「あれはつまり、その、蝶々ですよ。」と言う。しかし如何に贔屓眼に見るも、蝶々なぞと言うしろものにあらず。或は六月の天なれば、火取虫に名代を頼みしならん。唯この芝居の筋だけは僕も先刻承知なりし為、登場人物を知りし上はまんざら盲人の垣覗きにもあらず。否、今までに僕の見たる六十有余の支那芝居中、一番面白かりしは事実なり。抑「胡蝶夢」の筋と言えば、荘子も有らゆる賢人の如く、女のまごころを疑う為、道術によりて死を装い、細君の貞操を試みんと欲す。