Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans

Aozora Bunko

「…………」

家老の後藤将監も、まさにそうした中の一人だったが、あたりの兵の顔に気づいて、はっと、醒めたように、まず自分の心をとり直し、次に、城門の将士たちへ向って、わざと快活に、

「なに、寄手の陣地で、琴の音がすると。ばかなッ……。琴の音がなんじゃ。いずれ柔弱な上方勢のことだ、長陣に倦んで、里の唄い女でもつかまえて来て戯れているものだろう。そんなものに心を掻きみださるるなど、言語道断、もののふの鉄石心とは、そんな脆いものじゃない。のう、そんな脆いものじゃあるまい」

と、鼓舞しながら、すぐことばを続けて、各※(二の字点、1-2-22)、われに返った顔へ、

「それよりは、持場持場の守りを怠るな。この城寨はちょうど、洪水の濁流を、じっと防いでいる堤と同じだ。堤は蜿蜒と長いが、寸土でも一尺でも、崩れたがさいご全部の破滅だ。――各※(二の字点、1-2-22)の胸幅と胸幅をつなぎあって死すともうごくな。三木の城は、誰それの持場から破れて全城ついに陥ちたりなどといわれたら――貴さまたちの先祖はこの国の地下で哭くぞ。貴さまたちの子孫はこの国のあるかぎり笑いものの汚名を負うぞ。