Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 187 757 caractères · 375 écrans

Aozora Bunko

根のしっかりした教養美となって現われて来たことか。秀吉は、自分たち夫婦のその頃の生活も思い出されて、

(わが家の寧子にも劣らぬ女房――)

と、心から見入ってしまった容子であった。

が、それも束の間、利家の夫人は、忽ち、二品、三品、何かの菜を作り終えると、

「さ、こちらへ」

と、その膳部を、わが手にささげて、台所から外へ出て行った。

食物の行くところ、秀吉も、従わざるを得ない。

夫人はさっさと竈部屋の横を通り、煤色のこの囲いから外へ出た。西の丸へつづく庭山の辺り、赤松の疎林の下の一亭である。

後から従いて来た侍女たちは、すぐ附近の山芝のうえに毛氈を敷き、またほかに二つの膳部と銚子とを運んで来た。

「いかにお急ぎでも、あなた様へだけ、御膳をさし上げるわけにはまいりませぬ」

「やあ、御亭主と御子息も、御相伴くださるか、それは一だんかたじけない」

「野座敷にて、腰兵糧でも解くおつもりで……さ、どうぞ」

秀吉と対して、利家もそれへ坐った。

利長は、銚子を捧げた。

一亭はあるが、一亭は用いず、松風は吹けど、松風も耳外に措いていた。酒は一酌をこえるなく、秀吉は、利家の妻が心入れの菜と冷飯二杯ほどを、そこそこ喰べすまして、