Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にほんばし

日本橋

泉 鏡花

Lisez 日本橋 (にほんばし) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 88 697 caractères · 177 écrans

Aozora Bunko

「謝まる。」

と俯向けに、中折帽ぐるみ顔を圧えて、

「何とも面目次第も無い!」

「……清葉命……と顔に書いてあるようだわね、口惜いね、明い処でよく見てやろうや。」

「どこへ行く気なんです。」

「縁結びに……西河岸のお地蔵様へ。」

肩でトンと寄添いつつ、

「分ったでしょう、貴方、この妓には遠慮は要らない。千世ちゃん、御覧、似合ったかい。」

「あら、姉さんは?」

「お孝さん。」

「(同じく妻。)だわ。……雛の節句のあくる晩、春で、朧で、御縁日、同じ栄螺と蛤を放して、巡査の帳面に、名を並べて、女房と名告って、一所に詣る西河岸の、お地蔵様が縁結び。……これで出来なきゃ、日本は暗夜だわ。」

肩に掛った留南奇の袖。

お孝を掠めて腕車が一台。

「危え。」

矢のごとし。

「おや、おいでなすったよ……」

――露地の細路、駒下駄で――

細く透って凄い声する。

「可厭、姉さん。」

「それ、兄さんにおつかまり。」

飛つくお千世を葛木に縋らせて、ひとり褄を挙げて、悠然と前へ立って、

「大丈夫、そうすりゃ、途中で、誰かに逢っても安心でしょう。」

葛木は、扱兼ねたか、わざと不答。

「千世ちゃん、お前寒くはないかい。