Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
めいあん
明暗
Lisez 明暗 (めいあん) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 322 590 caractères · 645 écrans
そこには強い感情があった。亢奮があった。しかもそれを抑えつけようとする努力の痕がありありと聞こえた。他聞を憚かるとしか受取れないその談話が、お延の神経を針のように鋭どくした。下駄を見つめた時より以上の猛烈さがそこに現われた。彼女は一倍猛烈に耳を傾むけた。
津田の部屋は診察室の真上にあった。家の構造から云うと、階子段を上ってすぐ取つきが壁で、その右手がまた四畳半の小さい部屋になっているので、この部屋の前を廊下伝いに通り越さなければ、津田の寝ている所へは出られなかった。したがってお延の聴こうとする談話は、聴くに都合の好くない見当、すなわち彼女の後の方から洩れて来るのであった。
彼女はそっと階子段を上った。柔婉な体格をもった彼女の足音は猫のように静かであった。そうして猫と同じような成効をもって酬いられた。
上り口の一方には、落ちない用心に、一間ほどの手欄が拵えてあった。お延はそれに倚って、津田の様子を窺った。するとたちまち鋭どいお秀の声が彼女の耳に入った。ことに嫂さんがという特殊な言葉が際立って鼓膜に響いた。みごとに予期の外れた彼女は、またはっと思わせられた。