Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
めいあん
明暗
Lisez 明暗 (めいあん) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 322 590 caractères · 645 écrans
「ようやく飯か。どうも一人でいると日が長くって困るな」
看護婦は体の小さい血色の好くない女であった。しかし年頃はどうしても津田に鑑定のつかない妙な顔をしていた。いつでも白い服を着けているのが、なおさら彼女を普通の女の群から遠ざけた。津田はつねに疑った。――この人が通常の着物を着る時に、まだ肩上を付けているだろうか、または除っているだろうか。彼はいつか真面目にこんな質問を彼女にかけて見た事があった。その時彼女はにやりと笑って、「私はまだ見習です」と答えたので、津田はおおよその見当を立てたくらいであった。
膳を彼の枕元へ置いた彼女はすぐ下へ降りなかった。
「御退屈さま」と云って、にやにや笑った彼女は、すぐ後を付け足した。
「今日は奥さんはお見えになりませんね」
「うん、来ないよ」
津田の口の中にはもう焦げた麺麭がいっぱい入っていた。彼はそれ以上何も云う事ができなかった。しかし看護婦の方は自由であった。
「その代り外のお客さまがいらっしゃいましたね」
「うん。あのお婆さんだろう。ずいぶん肥ってるね、あの奥さんは」
看護婦が悪口の相槌を打つ気色を見せないので、津田は一人でしゃべらなければならなかった。