Classiques japonais avec furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(一)
岡本 綺堂
Lisez 時代推理小説 半七捕物帳(一) (はんしちとりものちょう) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 158 540 caractères · 319 écrans
眼と鼻との間に巣を食っていながら」と、半七は叱るように云った。「もう少し身にしみて御用を勤めねえじゃいけねえぜ」
半七からお化け師匠の死を聞かされて、松吉は眼を丸くしていた。
「へえ、そうですかい。悪いことは出来ねえもんだね。お化け師匠とうとう憑殺されたんですよ」
「まあ、どうでもいいから俺の云うことをきいてくれ。お前はこれから手をまわして、この近所で池鯉鮒様の御符売りの泊っているところを探してくれ。馬喰町じゃああるめえ。万年町辺だろうと思うが、まあ急いで見つけて来てくれ。別にむずかしいことじゃああるめえ」
「ええ、どうにかこじつけて見ましょう」
「しっかり頼むぜ。如才はあるめえが、御符売りが幾人いて、それがどんな奴だか、よく洗って来なけりゃあいけねえぜ」
「ようがす、受け合いました」
ひょろ高い男のうしろ姿が山下の方へ遠くなるのを見送って、半七は神田の家に帰った。その日は一日暑かった。日が暮れると、源次がこっそりたずねて来て、お化け師匠の検視はけさ済んだが、人が殺したか蛇が殺したかは確かに決まらないらしかったと話した。ふだんから評判のよくない師匠だけに、所詮は蛇に祟られたということに決められてしまって、あとの面倒な詮議はないらしいと云った。