Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いんじゅうトリステサ

橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇

橘 外男

Lisez 橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇 (いんじゅうトリステサ) de 橘 外男 (たちばなそとお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 154 788 caractères · 299 écrans

Aozora Bunko

二

「ハムラ……ハムラ……あすこに……あすこに……白人の女の足が見えています」

と、ニストリが途切れ途切れに指さした彼方の叢の陰から、紛れもない白人の女の足が……しかもまだ年若い婦人の素足が、片一方大腿部から突き出しているのを見たからであった。

二

「ハムラ、止めて下さい、止めて! 側へ行ったら大変なことになります。類人猿は何をしでかして私たちを恐ろしい目に遭わせるかわかりません」

と、口々に騒ぎ立てている土人を制止して、私は近づいて行ってみたが、一眼見ると同時に思わず呀っ! と叫んで顔を掩わずにはいられなかった。そこに倒れていたのは、若い白人婦人の屍体であった。しかも心持右側を下にして俯っ伏し加減に眼を閉じているその屍体は、房々と渦巻いた金髪は乱れて地上に長く波うって、右腕は付根からぎとられていた。そして左足も※(「てへん+宛」、第3水準1-84-80)ぎとられているとみえて、鮮血はすでにドス黝く辺一帯の草の葉を染め、斑々として地上一面にこびりついていた。しかも閉じたその眼、軽く結んだ豊艶な唇のあたり、熱帯の灼熱せる太陽に蒸されてすでに紫斑を呈しながらも生前の美しさが偲ばれて今にも楚々として微笑み出すかと疑われんばかりの姿であった。