Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しのよこく

死の予告

野村 胡堂

Lisez 死の予告 (しのよこく) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 149 caractères · 34 écrans

Aozora Bunko

左の手の疑問

伯爵は思わず端麗な顔を伏せて、眼をつぶりました。

「それでは何うして、此不思議な襲撃者を防がれるのですか」

「そのために、君をお願して、名記者千種十次郎君の手腕に信頼して、私は一切をお任せしようと思う」

「…………」

私は思わず爪を噛みました。

「どうだろう、私の願いを聴き入れてはくれまいか」

「私で出来るだけの事はいたしましょう。が、助手を一人呼んで頂き度いと思います。早坂勇と言って、私の部下の外交記者ですが、非常に忠実な男で、頭や筆より足で種を取るから、『足の勇』という愉快な綽名を付けられて居ります。この男なら決して伯爵の秘密を漏らすような事はありません」

「どうか、その辺の事はよろしくやってもらい度い」

「では直ぐ使をやりましょう」

左の手の疑問

「何んの用事だい」

使を出してから三時間目に、「足の勇」は伯爵家の応接間に入って参りました。

少し柄が大きい癖に、ダブダブの洋服を着て、お小遣はあまり持って居た例は無いが、その代り快活な微笑を欠かしたことの無いという男です。

「大層遅かったじゃないか、何処に居たんだ」

「上野さ。ポン引きの心理研究をやって居たんだ。面白いぜ、あれは君一種の芸術だね」