Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ししゃのしょ

死者の書

折口 信夫

Lisez 死者の書 (ししゃのしょ) de 折口 信夫 (おりくちしのぶ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 62 340 caractères · 126 écrans

Aozora Bunko

機織りに長けた女も、一人や二人は、若人の中に居た。此女らの動かして見せる筬や梭の扱い方を、姫はすぐに会得した。機に上って日ねもす、時には終夜織って見るけれど、蓮の糸は、すぐに円になったり、断れたりした。其でも、倦まずにさえ織って居れば、何時か織りあがるもの、と信じている様に、脇目からは見えた。

乳母は、人に見せた事のない憂わしげな顔を、此頃よくしている。

何しろ、唐土でも、天竺から渡った物より手に入らぬ、という藕糸織りを遊ばそう、と言うのじゃもののう。

話相手にもしなかった若い者たちに、時々うっかりと、こんな事を、言う様になった。

こう糸が無駄になっては。

今の間にどしどし績んで置かいでは――。

乳母の語に、若人たちは又、広々として野や田の面におり立つことを思うて、心がさわだった。そうして、女たちの刈りとった蓮積み車が、廬に戻って来ると、何よりも先に、田居への降り道に見た、当麻の邑の騒ぎの噂である。

郎女様のお従兄恵美の若子さまのお母様も、当麻真人のお出じゃげな――。

恵美の御館の叔父君の世界、見るような世になった。

兄御を、帥の殿に落しておいて、御自身はのり越して、内相の、大師の、とおなりのぼりの御心持ちは、どうあろうのう――。