Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひとうとうこうき

比島投降記

石川 欣一

Lisez 比島投降記 (ひとうとうこうき) de 石川 欣一 (いしかわきんいち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 68 333 caractères · 134 écrans

Aozora Bunko

だから大雨は、一失一得を伴い得の方が大きかったかも知れない。

特に颱風のひどかった翌朝、G中尉が「とてもおかしなことがあった」と話した。夜中に部下の兵隊が便所に行ったところが、天井にしてあるテントがつぶれ、周囲をかこっているバーラップ――日本の兵隊はドンゴロスと呼ぶ。これはオランダ語か何かかも知れない――も吹き飛ばされて、兵隊はクルクル簀捲きにされてしまった。もがいても動いてもどうにもならず、今朝便所がつぶれているので五、六人の兵隊が片づけに行き、エンヤエンヤと布を引張ったら、中からズボンを下ろしたままのねぼけた兵隊が、ころがり出したというのである。これはおかしかったろう。

G中尉とはよく話をした。バタアン半島の「死の行軍」のあとは、証拠がために実地踏査をした。いまだに米兵の死骸がころがっている所もあり、比島人に何故埋めないのかと聞いたら、埋葬すると日本人が怒るからだと答えたという。マニラでの暴行から、さかのぼってはいわゆる「南京のレープ」に関する新聞記事まで想起して、日本人はどうしてこんなに残酷なのだ、人間とはいえないではないか。これについては、ニューヨークの有名な神学校を出たという軍の通訳、某に質問したところが、彼は「日本は正しいことをしたのだ」