Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

すいちゅうのかいじん

水中の怪人

山本 周五郎

Lisez 水中の怪人 (すいちゅうのかいじん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 922 caractères · 18 écrans

Aozora Bunko

そこでこれまでは浮流水雷とか、機械水雷などが防備用に使われ、攻撃用には、魚形水雷がひとつであった。けれど前の二つは、敵艦がふれなければ用をなさないし、魚形水雷は発射するために多くの危険がある。……もし水底から、正しい照準で弾丸を発射することができ、それが充分の威力をもっていたら、攻撃にも防備にも、最もすぐれた武器と云えるだろう。私は――誰にも秘密で、その水中砲を研究していた。現在ではほぼ完成に近いところまできている。ところが津川の奴は、いつかこの研究をさぐりだしたとみえて、去年の十月の或る夜、研究所へしのびこんで、その設計図を盗みだそうとしたのだ」

「――それで、ここを出たのですね」

「私が追出したのだ」

「よく分りました」文吾は考えぶかくうなずいて、

「恐らく津川は、啓吉君を誘拐して、その設計図を社長から奪いとろうというのでしょう。――しかし、それにしても、『河童』の謎はどういうものでしょう。越前堀の事件、月島沖の事件、それから霊岸島の肉屋の事件、この三つは、啓吉君の場合と関係はないのでしょうか」

扉があいて、給仕が入ってきた。

「――速達です」

と云って差出したのは、一通のあくどく赤い封筒だった。