Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きゅうこんさんじゅうし
求婚三銃士
佐々木 邦
Lisez 求婚三銃士 (きゅうこんさんじゅうし) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 326 caractères · 330 écrans
「矢っ張り同窓ってものは有難い。一寸電車で会っても、これ丈け胸襟を開いて話せる。僕は同級生と先輩の関係で、それからそれと手蔓を手繰って行くから、随分手広く勧誘が出来る」
「成程、君は応援団長をやっていて顔が広いからね」
「何が仕合せになるかも知れない。この頃は学校時代に余り交際しなかった連中と悉皆友達になってしまった。皆就職で一苦労した後だから同情してくれる。お蔭さまで責任額なんか朝飯前だ」
「一体幾らぐらいになるんだい?」
「さあ。月によって出来不出来があるけれど、均し百五十円」
「えゝ?」
「ハッハヽヽ。話半分に聞いて置けば間違ない」
「七十五円かい?」
「先ずその見当だろうね」
と村上君は然う威張るほどのこともないのらしい。随って友達を見かけると、取っ捉えて放さない。何処までも粘着力が強い。それでいて、相手に少しも不愉快な心持を起させないのは、野球の応援が一種の精神修養になっているのだろう。
安達君はその月の中に数名の同級生に行き会って、村上君の言ったことを思い出した。同じ就職難を突破して来たばかりだから、お互に対して興味と同情を持っている。然う親しくもなかった同志が顔を合せるとニッコリ笑って歩み寄る。