Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lisez 浮雲 (うきぐも) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 980 caractères · 222 écrans
と云ッてまさか腕力に訴える事も出来ず、
「ハテどうしてくれよう」
ト殆んど口へ出して云いながら、文三がまた旧の腰掛に尻餅を搗いて熟々と考込んだまま、一時間ばかりと云うものは静まり返ッていて身動きをもしなかッた。
「オイ内海君」
ト云う声が頭上に響いて、誰だか肩を叩く者が有る。吃驚して文三がフッと貌を振揚げて見ると、手摺れて垢光りに光ッた洋服、しかも二三カ所手痍を負うた奴を着た壮年の男が、余程酩酊していると見えて、鼻持のならぬ程の熟柿臭い香をさせながら、何時の間にか目前に突立ッていた。これは旧と同僚で有ッた山口某という男で、第一回にチョイト噂をして置いたアノ山口と同人で、やはり踏外し連の一人。
「ヤ誰かと思ッたら一別以来だネ」
「ハハハ一別以来か」
「大分御機嫌のようだネ」
「然り御機嫌だ。シカシ酒でも飲まんじゃー堪らん。アレ以来今日で五日になるが、毎日酒浸しだ」
ト云ッてその証拠立の為めにか、胸で妙な間投詞を発して聞かせた。
「何故またそうDespair を起したもんだネ」
「Despair じゃー無いが、シカシ君面白く無いじゃーないか。何等の不都合が有ッて我々共を追出したんだろう、また何等の取得が有ッてあんな庸劣な奴ばかりを撰んで残したのだろう、その理由が聞いて見たいネ」