Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Lisez 浮雲 (うきぐも) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 980 caractères · 222 écrans

Aozora Bunko

跡には両人の者が、暫らく手持無沙汰と云う気味で黙然としていたが、やがて文三は厭に落着いた声で、

「本田」

「エ」

「君は酒に酔ッているか」

「イイヤ」

「それじゃア些し聞く事が有るが、朋友の交と云うものは互に尊敬していなければ出来るものじゃ有るまいネ」

「何だ、可笑しな事を言出したな。さよう、尊敬していなければ出来ない」

「それじゃア……」

ト云懸けて黙していたが、思切ッて些し声を震わせて、

「君とは暫らく交際していたが、モウ今夜ぎりで……絶交して貰いたい」

「ナニ絶交して貰いたいと……何だ、唐突千万な。何だと云ッて絶交しようと云うんだ」

「その理由は君の胸に聞て貰おう」

「可笑しく云うな、我輩少しも絶交しられる覚えは無い」

「フン覚えは無い、あれ程人を侮辱して置きながら」

「人を侮辱して置きながら。誰が、何時、何と云ッて」

「フフン仕様が無いな」

「君がか」

文三は黙然として暫らく昇の顔を凝視めていたが、やがて些し声高に、

「何にもそうとぼけなくッたッて宜いじゃ無いか。君みたようなものでも人間と思うからして、即ち廉耻を知ッている動物と思うからして、人間らしく美しく絶交してしまおうとすれば、君は一度ならず二度までも人を侮辱して置きながら……」