Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lisez 浮雲 (うきぐも) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 980 caractères · 222 écrans
「お帰なさいまし」
トいって、何故か口舐ずりをする。
「叔母さんは」
「先程お嬢さまと何処らへか」
「そう」
ト言捨てて高い男は縁側を伝って参り、突当りの段梯子を登ッて二階へ上る。ここは六畳の小坐舗、一間の床に三尺の押入れ付、三方は壁で唯南ばかりが障子になッている。床に掛けた軸は隅々も既に虫喰んで、床花瓶に投入れた二本三本の蝦夷菊は、うら枯れて枯葉がち。坐舗の一隅を顧みると古びた机が一脚据え付けてあッて、筆、ペン、楊枝などを掴挿しにした筆立一個に、歯磨の函と肩を比べた赤間の硯が一面載せてある。机の側に押立たは二本立の書函、これには小形の爛缶が載せてある。机の下に差入れたは縁の欠けた火入、これには摺附木の死体が横ッている。その外坐舗一杯に敷詰めた毛団、衣紋竹に釣るした袷衣、柱の釘に懸けた手拭、いずれを見ても皆年数物、その証拠には手擦れていて古色蒼然たり。だが自ら秩然と取旁付ている。
高い男は徐かに和服に着替え、脱棄てた服を畳みかけて見て、舌鼓を撃ちながらそのまま押入へへし込んでしまう。ところへトパクサと上ッて来たは例の日の丸の紋を染抜いた首の持主、横幅の広い筋骨の逞しい、ズングリ、ムックリとした生理学上の美人で、持ッて来た郵便を高い男の前に差置いて、