Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lisez 浮雲 (うきぐも) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 980 caractères · 222 écrans
「解らないナ、どうしても解らん」
解らぬままに文三が、想像弁別の両刀を執ッて、種々にしてこの気懸りなお勢の冷淡を解剖して見るに、何か物が有ってその中に籠っているように思われる、イヤ籠っているに相違ない。が、何だか地体は更に解らぬ。依てさらに又勇気を振起して唯この一点に注意を集め、傍目も触らさず一心不乱に茲処を先途と解剖して見るが、歌人の所謂箒木で有りとは見えて、どうも解らぬ。文三は徐々ジレ出した。スルト悪戯な妄想奴が野次馬に飛出して来て、アアでは無いかこうでは無いかと、真赤な贋物、宛事も無い邪推を掴ませる。贋物だ邪推だと必ずしも見透かしているでもなく、又必ずしも居ないでもなく、ウカウカと文三が掴ませられるままに掴んで、あえだり揉だり円めたり、また引延ばしたりして骨を折て事実にしてしまい、今目前にその事が出来したように足掻きつきつ四苦八苦の苦楚を甞め、然る後フト正眼を得てさて観ずれば、何の事だ、皆夢だ邪推だ取越苦労だ。腹立紛れに贋物を取ッて骨灰微塵と打砕き、ホッと一息吐き敢えずまた穿鑿に取懸り、また贋物を掴ませられてまた事実にしてまた打砕き、打砕いてはまた掴み、掴んではまた打砕くと、何時まで経っても果しも附かず、始終同じ所に而已止ッていて、前へも進まず後へも退かぬ。