Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かわ
牛をつないだ椿の木
Lisez 牛をつないだ椿の木 (かわ) de Niimi Nankichi (新美 南吉) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 75 647 caractères · 155 écrans
三
「クロが? ではぼく、かえる。もう、すっかりいいんだもの」
ふたりは院長さんにおゆるしをいただいて、いっしょに馬にのって、かえっていきました。かんごふさんは、門の外へまで出て、見おくってくれました。
三
「クロ、ぼくだよ。クロ」
正坊は手のひらに丸薬をのせて、右手でかるく、クロの鼻のうえをなでさすりました。クロはさっきよりは、いくらかおちついていましたが、でも目のいろは、まだとろりとうるんで、生気がありません。ふうふういきをするたびに、鼻さきのわらくずが動きます。
正坊はふと思いついて、「ゆうかんなる水兵」の曲をウウウ、ウ、ウと、うたいだしました。
それは、いつも、正坊とクロが舞台に出ていくときの、たのしい曲なのです。クロは正坊のうた声をきいて、しばらく耳をぴくぴくさせていましたが、やがてヒョコリと立ちあがりました。正坊がすかさず、手のひらの丸薬を口の中へおしこむと、クロはぞうさなく、ペロリとのみこみました。
こんなことがあってから、正坊とクロは、まえよりもまたいっそう、はなれられないなかよしになり、見物人からも、団の人気者にされました。
これも、やはり、ある村で興行していたときでした。