Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まきのとみたろうじじょでん

牧野富太郎自叙伝

牧野 富太郎

Lisez 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) de 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 94 045 caractères · 185 écrans

Aozora Bunko

日光の杉並木を人力車で通り中禅寺まで行った。

中禅寺の湖畔に石ころが積んであり、その石ころの間から「にら」に似たものが生えていた。臭いを嗅いでみると「にら」のようだった。今考えるとそれは「ひめにら」に違いないが、その後日光で「ひめにら」を採ったという人の話を聞かない。私が行ったのはちょうど五月頃で未だ寒かったが、五月頃探せば今でも何処かに生えているかも知れぬ。

日光から帰京すると直ぐ郷里へ帰ることになったが、帰路は東海道を選んだ。横浜迄汽車で行き、後は徒歩・人力車・乗合馬車などで行った。服装は田舎者丸出しの着物姿だった。一週間ばかりで京都へ着くのであるが、私は関ヶ原辺で同行者と別れ単身伊吹山に登ることにして、他の者とは京都の三条の宿で待合すことにした。伊吹山の麓では薬業を営む人の家に泊り、山を案内して貰った。頂上までは登らなかったが(弥高方面であった)色々の植物を採集した。その時分には胴籃がなかったので、採った植物は紙の間に挟んだりして持ってきた。泊った家の庭に「あべまき」が、薪にして積んであるのを珍しく思い土産に持ち帰った。

伊吹から長浜へ出、琵琶湖を汽船で渡り大津へ出、京都で他の者と落合い、無事に佐川に帰った。