Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おとこぎらい
男ぎらい
豊島 与志雄
Lisez 男ぎらい (おとこぎらい) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 878 caractères · 18 écrans
悲鳴をあげ、涙ぐんで、手当り次第に引っぱたきました。
「どうした。あんまり騒ぐんじゃねえよ。」
和服を着流しの中尾さんです。井上さんと奥で密談をして、帰りかけたところです。時々、物資の取引きかなんかのことでしょうが、井上さんと密談をすることがあります。土地の顔役だそうで、頭の禿げた老人ですが、力が強そうです。
「あ、中尾さんですか。」
一同は静まりました。私は解放されました。
「若い娘をいじめたりして、みっともねえぞ。お祭りに酒が足りなかったらしいね。俺が奢ってやろう。」
頭をかいてお時儀をする者もありました。
「いえね、美枝ちゃんが倉光君をどこかに隠したというんで、糺明してたんです。」
「ばか言え。」
卓子を並べなおして、それぞれ席に就きました。ふしぎなことに井上さんまでが、中尾さんを送り出すところではありましたが、その席に腰を下してしまったのです。井上さんが土地の人と一緒に飲むなんてことは、これまでになかったのです。
「倉光君は、今日はまだ一度も来ないのかい。」
そんなことを、井上さんまでが、お島さんに尋ねています。
料理はなんにもいりません。摘み物だけで、日本酒のお燗をするだけです。