Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はくはつき
白髪鬼
江戸川 乱歩
Lisez 白髪鬼 (はくはつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 046 caractères · 224 écrans
大牟田敏清とは親戚の間柄で、あれの父とごく親しく行来していたものですよ」
わしは例の老人らしい作り声で、落ちついて答えた。
「アア、里見さんでございましたか。よく承知致して居ります。いつ御帰りなさるかと、実は心待ちにしていた位です。子爵夫人も、このことを伝えましたら、定めしお喜びでしょう。瑠璃子さんとは、度々あなたのお噂をしていたのですから」
川村は例の新聞記事を読んでいたと見えて、この白髪の成金紳士にさも親しげな口を利いた。
「エ、瑠璃子さんといいますと?」
わしは小首を傾けて見せた。ナニ知らぬものか、わしの帰郷の最大目的は、過去の妻瑠璃子の息の根をとめることであったのだもの。だが、大牟田敏清ならぬ里見重之は瑠璃子を知ろう筈はない。
「イヤ、ご承知ないのはご尤もです。瑠璃子さんといいますのは、なくなった子爵の夫人で、当地の社交界の女王といってもよい方です。若くて、非常に美しい方です」
「ホウ、そうですか、大牟田はそんな美しい奥さんを持っていたのですか。わしも是非一度御目にかかって、故人のことなどお話ししたいものですね」
「如何でしょう、一度子爵邸をご訪問なさることにしては? 僕ご案内致しますよ。