Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はくはつき
白髪鬼
江戸川 乱歩
Lisez 白髪鬼 (はくはつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 046 caractères · 224 écrans
日頃美男であった彼も、邪念の為にすっかり相好が変り、まるでこの世の人とも思われぬ有様で、ポケットの短刀を砕けよとばかり握りしめ、ガクガク震えながら待っていると、取次の志村が引返して来て、
「どうかこちらへ」
と物柔かに案内した。
川村は無言のままそのあとに従う。二部屋三部屋通り過ぎて、奥座敷の縁側。志村はそこの靴脱ぎ石に庭下駄を揃えて、
「あちらでございます」
と真暗な庭を指さす。そこには、闇の中にほの白く、二階程の高さのある、四角な赤煉瓦の建物が、ニョッキリとそびえていた。
「あちらとは?」
川村は妙な顔をして聞返す。
「主人は近頃出来上りましたお堂の中にお待ち申して居ります。何かあなた様にお見せするものがあります相で」
アア分った。いつか黄金仏の話をしていたが、ではあれがそのお堂なのだな。と、川村は考えたに違いない。彼は場所がどこであろうと、兎に角わしをつかまえて、恨みをはらしたい一心だから、別に疑うこともなく、志村のあとに従って、庭に降りた。
扉を開いて建物の中に這入って見ると、中央に一坪程の、やっぱり赤煉瓦でかためた内陣があって、そのまわりを一間幅の薄暗い廊下が囲んでいる。