Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はくはつき
白髪鬼
江戸川 乱歩
Lisez 白髪鬼 (はくはつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 046 caractères · 224 écrans
「瑠璃子さん、しっかりしなくてはいけない。わし達の結婚式は無事に済んだのだよ。ただ、お前が一寸眩暈を起した丈けだ。何でもないのだよ。どうだね気分は。今夜の披露宴に出られそうかね」
わしは病人の枕元に立って、里見重之の声でやさしく云った。
「お騒がせしてすみません、あたしどうしたのでしょう」
「婚礼の儀式がお前を昂奮させたのだよ。なにも気にすることはありゃしないよ」
「そうですわね。やっぱりあなたでしたわね。あたし、さっき、あなたが何だか、まるで別の人の様に見えましたのよ。声までも。そして、アア、この指環」
瑠璃子はふと思い出して、オズオズと彼女の指を眺めた。だが、そこにはもうさっきの指環はなかった。全く別の結婚指環がキラキラと光っていた。気絶している間に、わしがはめ換えて置いたのだ。
「アア、では、やっぱり、あたし幻を見たんだわ」
瑠璃子はホッと安堵した様に呟いた。
「どうしたの? 指環がどうかしたの?」
わしが何気なく尋ねると、彼女は真から嬉し相な笑顔になって、甘えた声で答えた。
「いいえ、何でもないのよ。もういいのよ。この指環本当に立派ですこと」
穴蔵へ
かくして、わしの復讐前奏曲は、見事に成功した。